就労移行支援事業所

就労移行支援事業所とは、一般企業への就職を目指す障がいのある方が一般企業の就職で必要となるスキルやビジネスマナー、自己管理能力などを学ぶことができる、就職へ向けた準備を行うための支援サービスです。あくまで支援なので、賃金は発生せず、利用期間には原則2年以内の制限があります。

就労移行支援でのPC訓練の様子

定員が10名と少人数のため、支援員が一人ひとりの特性や体調の波を理解したうえで、個人のペースに合わせた柔軟な個別サポートを提供できます。大勢の視線や雑音が少ない静かで落ち着いた環境のため、対人関係や音に過敏な方でもストレスを感じにくく、安心して訓練に集中できます。

また、応募書類の添削や面接練習にも十分な時間が割かれるため、自身の強みや必要な配慮事項を深く整理して就職活動に臨めます。少人数だからこそ雑談やグループワークでも発言しやすく、社会復帰に向けたコミュニケーションのリハビリとしても最適です。周りの目を気にせず、自分のペースを大切にしながら確実な就職を目指したい方にとって、理想的な環境と言えます。

事業所内では、管理栄養士などの専門職や医療事務など医療に携わる方々による講座が月に1回開かれ、長く働くための体調管理法や仕事のリアルな視点を直接学ぶことができます。

運営元の医療機関や関連施設を活用した「多様で実践的な職場実習」の機会があります。医療事務や医療連携、施設管理といった現場の実務を直接体験することで、自分の適性や得意・不得意を客観的に把握できるだけでなく、自分に必要な配慮事項を具体的に整理できます。机上の勉強だけでなく、実際の業務を通じて働く感覚を掴めるため、自信を持って就職活動に臨むことができます。

しろひげ在宅診療所の外観

連携先のしろひげ在宅診療所で実践的な経験を積むことができます。

【実習例】
・Webライター
・医療事務の補助業務
・清掃業務
・簡単な電話対応
・書類整理

医療・福祉の専門職による講座を通じて体調管理能力を身に付けることができます。

【専門講座例】
・看護師による内服管理指導
・管理栄養士による栄養講座
・理学療法士によるストレッチ講座
・広報によるクリエイティブ講座
・医療秘書による特別講座
・施設長による特別講座

PC訓練をする男性

1人ひとりに合わせたペースで安心してスキルアップを目指せます。マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)やITパスポートなど就職で役立つ資格の取得を目指すこともできます。

【プログラム例】
・パソコン訓練
・グループワーク
・生活講座
・就労準備講座
・自己理解講座
・SST講座

カレンダーやメモ帳などセルフマネジメントのイメージ画像

午前中の全体講座とは別に、午後は一人ひとりの「得意伸ばし」「苦手克服」に集中する時間です。課題設定からスケジューリングまで自分で行うことで、就労後に必要な「自己管理力」も身につきます。

【取り組める内容例】
・就労準備・自己理解
・PCスキル向上
(Excel、Word、タイピングなど)
・就職活動
(面接練習、応募書類の作成、企業研究など)
・ビジネスマナー / コミュニケーション

就労移行支援事業所の訓練室
3Fの就労移行支援事業所の作業室。
就労移行支援事業所の訓練室
3Fの就労移行支援事業所の作業室。
訓練風景
講座の受講風景。講座は少人数制で数名のスタッフが丁寧にサポートします。
ひげぞーおもいでファクトリーの外観
就労移行支援事業所がある、ひげぞーおもいでファクトリーの施設外観。1Fにカフェ、2Fに就労継続支援B型事業所の作業所があります。
江戸川区新川沿い風景
ひげぞーおもいでファクトリーの目の前を流れる新川の風景。春には満開の桜も楽しめます。
おもいでファクトリーの教材
講座で使用する教材の一部。様々な職種が在籍する運営元の医療法人の知見を活かし、いろんな職種の仕事内容について学ぶこともできます。
たゆらかたうん
年4回発行されるこころに障がいがある方へ向けた情報誌たゆらかたうん。現場実習ではWeb版のライターも経験できます。
しろひげ在宅診療所の外観
実習先のしろひげ在宅診療所。
しろひげ在宅診療所1階コミュニティスペース
しろひげ在宅診療所1Fは職員のミーティング使われたり、地域の方が自由に使えるコミュニティスペースとしても活用されます。

30代男性

障がい

ADHD、うつ

しろひげ在宅診療所の看護師さんの紹介で通所を決めました。自宅から近く通いやすい立地で、治療を受けながら就職活動ができ、夜型だった生活リズムも大きく改善しました。カリキュラムのPC作業ではWordやExcelに触れ、スキルアップを実感しています。
初期から通所できて良かったと感じており、何より診療所と就労移行支援が連携している安心感があります。医療事務の法人実習では、自分がお世話になっている医療の裏側を知る貴重な経験になりました。実習中も私の症状や特性に応じた合理的配慮があり、とても安心して取り組めました。

利用者様イメージイラスト

20代男性

障がい

精神的な不安

自宅から近く自転車でも通えるため、無理なく続けられています。最初は週2日からのスタートでしたが、5ヶ月経った今では週5日通える体力がつきました。課題を通して自己理解が深まり、不安も減って前向きになれています。MOS対策などでPCスキルも上達し、自信につながりました。カフェや軽作業の模擬就労を通して、実際の現場に近い経験をすることで、自分の向き不向きや好き嫌いに気づくことができ、より自己理解が深まりました。午後のレベルアップ課題も自分のレベルに合わせた個別対応でありがたいです。

利用者様イメージイラスト

20代

障がい

その他

ここに来られたこと、一歩を踏み出せたこと自体に大きな意味を感じています。通う中で規則正しい生活リズムが自然と整ってきました。自分の希望に合わせてプログラムを選択でき、その選択をスタッフの方々が尊重してくれるのがありがたいです。客観的な視点に触れることで視野も広がり、プログラム内のボードゲームもとても楽しく息抜きになっています。自分に合ったペースで安心して前進できる環境です。

定員

10名

利用期間

2年

利用対象者

・精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方

・自立支援医療を受けられている方

※上記以外の障がいがある方もご利用可能な場合がありますのでまずはご相談ください。

※上記に加え主治医から就業許可が出ている方

利用料金

基本無料(前年度の世帯年収に応じて変動)

開設時間

9:00~16:00(昼休憩12:00~13:00の間)

休日

土曜日、日曜日、祝日休み

アクセス

都営新宿線一之江駅からバス約10分 / 都営新宿線船堀駅からバス約10分 / 東京メトロ東西線葛西駅からバス約9分(バス停「三角」下車徒歩5分、バス停「新川橋」下車徒歩5分、バス停「古川新水公園」下車徒歩10分)

サービス利用開始までの流れをご紹介します。

主治医から就労サービス利用の許可をもらう

主治医相談のイメージ画像

まずは通院先の主治医にご相談いただき、就労移行支援等のサービスを利用してのトレーニングや就労に向 けた活動を行ってよいか許可(意見書・診断書等)を得ます。体調や通院ペースに合わせたスタートを考慮します。

STEP
1

ひげぞーおもいでファクトリーの見学

ひげぞーおもいでファクトリーの外観

お電話またはお問い合わせフォームよりご予約のうえ、実際の事業所にお越しいただきます。雰囲気や施設内の設備、スタッフのサポート体制を直接ご覧いただき、サービス内容や疑問点について丁寧にご説明いた します。

STEP
2

事業説明会・体験会(3日間)に参加

就労移行体験会のイメージ画像

事業所での3日間の無料体験会に参加していただきます。実際の作業プログラムやPC操作、各種トレーニングを体験することで、「自分に合っているか」「通えそうか」を実感しながらじっくりご検討いただけます。

STEP
3

区へのサービス利用の申請

区へサービス利用の申請

ご利用の意思が固まりましたら、お住まいの自治体(市区町村の障害福祉課等)にて「障害福祉サービス受給者証」の申請を行います。初めての手続きでもご安心いただけるよう、スタッフが丁寧に同行・サポートいたします。

STEP
4

相談計画支援事業所との契約

サービス等利用計画作成イメージ

特定相談支援事業所の相談支援専門員と契約を結び、今後の利用に関する「サービス等利用計画」を相談員が作成。ご本人の希望や目標に沿ったサポート体制を地域の支援機関と連携して整えていきます。

STEP
5

ご利用開始

就労移行ご利用開始のイメージ画像

受給者証の交付と個別支援計画の作成を経て、正式にご契約となりご利用スタートです!一人ひとりの体調や目標に合わせ、まずは無理のないペース(週2〜3日等)から自分の目標に向かってトレーニングを進めていきます。

STEP
6

障害者手帳をお持ちでない方でも、医師の診断書や意見書があり、自治体から「就労移行支援の利用が必要である」と認められればご利用可能です。お手続きの詳細につきましては、まずはお気軽にご相談ください。

前年の世帯収入に応じて上限額が定められています。多くの方(生活保護受給世帯、市区町村民税非課税世帯等)は自己負担0円(無料)でご利用いただいております。課税世帯の場合でも、月額上限(9,300円〜37,200円)が設定されています。

最初から週5日通う必要はありません。体調や体力を考慮し、「週2〜3日・午前中のみ」など、無理のないペースからスタートできます。スタッフと相談しながら、段階的に週5日の通所を目指していきましょう。

原則として18歳以上65歳未満の、企業などへの就職を目指している障害をお持ちの方(身体障害、知的障害、精神障害、発達障害、難病など)が対象となります。

はい、全く問題ありません。パソコンの基本操作(電源の入れ方、タイピング)から、Word・Excelなどの実践的なソフトの使い方まで、スタッフが丁寧に個別でレクチャーいたしますので安心してご参加ください。

ご利用いただけます。主治医と連携を取りながら、体調に配慮したプログラムをご提案いたします。見学や無料体験の際に、通院状況や現在のお悩みについてもお聞かせください。

福祉サービスである就労移行支援の利用期限は原則最長2年間(24ヶ月)です。この期間内で、体調の安定、トレーニング、就職活動、採用・就職を目指します。お一人おひとりの状況に合わせて進めていきます。

はい、もちろんです。就職後も安心して長く働き続けられるよう「定着支援」を行っています。職場での悩みや人間関係、体調管理について、スタッフが定期的な面談や職場訪問などを通じて手厚くサポートいたします。

特別な持ち物や指定の服装はございません。私服でお気軽に、普段通りのリラックスできる服装でお越しください。ノートや筆記用具(メモができるもの)をお持ちいただくと安心です。

就労移行支援は「一般企業への就職・復職を目指すためのトレーニング」を目的としたサービスです。作業に対して給料(工賃)が発生する就労継続支援(A型・B型)とは異なり、PCスキルやビジネスマナー等の習得、就職活動のサポートに特化している点が主な違いです。

就労移行支援事業所の内装
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